My Favorite Tools

 
この写真のキッチン・エイドは十数年前に 夫がアメリカ出張の際にサプライズで買ってきてくれたものです。私のお菓子づくりにおいてこのマシンはなくてはならない存在と言えるほど大切なもの。日本ではまだまだ高価なもののようですが、アメリカではお料理好きの方のキッチンには顔を並べているほどポピュラーな存在です。私も使わない日はないほどに重宝しています

 

 
   
とても気に入っていたコーヒー・ミルが夏に突然壊れました。これは主人と知り合った頃(12年ほど前かな?)美味しいコーヒーをいただくためにの彼からのプレゼントだったのです。12年間も何の問題もなく動いていたのにプチッという音と共にピタッと動かなくなりました。ヒューズが飛んだのです。ヒューズ を交換してみたのですが、今度は煙がでてきてしまいやむなく処分することに。主人が日本出張の折に新しいものを買ってきてくれました。コーヒー・ビーンズを用途によって挽きわけ(我が家はドリップ党)、とても美味しく入るのです。日々紅茶をいただくことがほとんどですがが、朝一口コーヒーをいただきます。香りもさることながら私の場合は体を始動させる 誘発剤のようなものなのかもしれません
 
銅の道具が好きです。写真に撮るのでしたらちゃんと磨かなくちゃと思いつつ無精なもので・・・。左のケトルは10数年間毎日使い続けています。とてもお茶が美味しく淹れられるのです。そして右はコーヒー専用に使っています。昨年夏にフランスを歩いたときに北フランスで宿を求めてあてもなく訪ねた街が銅の街と言っていいほどの所でした。お料理用(ブイヤベース用に大きな平鍋が欲しかったんです)に大きなお鍋とこの小さなケトル、そして幾つかのお菓子の型を求めました。私は銅や銀が好きなのですが手入れはとても苦手・・・でも日々使えば味が出て風合いよく年をとっていくような気がします。そしてもう一つ私もそうありたい・・・                余談ですが金(Gold)には縁はありません。
 
銅のお道具の続き・・・ シュガーワークは勿論のこと、イタリアン・メレンゲやパータ・ボンブを作るときにも欠かせなく、私はプレザーブも作ります。右側の小さなものは少量のときにとても便利で、使用頻度の高いお道具の一つです。実はロンドンで学校に通っている頃にシュガーの授業で私は大きな火傷を 負いました。耐熱用のグローブを使用して作業するのですが、私は人一倍手の皮が薄く両手共に一面の火傷、シェフからも ドクターからもストップがかかりました。でもあの時にその場を離れていたら卒業は出来なかったはず・・・。そして、それはファイナル試験のオリジナルレシピ、タイム・テーブル、必要な道具に材料を1冊にまとめて提出する前日のことで、ファイナルの試験を2週間後に控えた日のことでした。文章はPCを使うもののイラストはカラーの予定でした。ペンを握ることも出来ない、まだ左手でしたらどうにか握れるかしら・・?という状態です。そんな苦い想い出がシュガーワークにはあります。その後緊張という糸がプツリと切れ、ファイナルも私自身の中で思いっきり充実した時をすごすことができました。もう怖いものなんて何もなかったのでしょうね。私はちょっぴり辛いなぁと思った時にあの時のことを思い出します。ほろ苦いけれど大切な想い出です
 
銅続きです。秋になると無性に恋しくなるのが焼き菓子と紅茶のペアリング、そして大好きなタルト・タターン。私はフランスの田舎街に今も語り継がれている素朴なお菓子が大好きです。昔の趣をそのままにその土地に根付いたお菓子、それはその土地の産物をも物語っているのかもしれません。それは農作物、果物は勿論のこと、クグロフの型や カヌレや焼きがしに使う銅の型なども含めてのことです。そして頑固なまでに、守り続けているその手法とスタイルはこれからもずっと引き継がれていかれることでしょう 。私は日本に本帰国した折りには日本に引き継がれているお菓子を一つずつ訪ねてみたいと夢描いています

 

Chocolate Moulde  
チョコレートワークは好きなことの一つです。私は手がとても温かいので作業の側からチョコレートが溶けてしまうのですが、それでもメルトされた流動的なものが自分の意志に染まり形になっていくプロセスがとても心を揺るがすのです。そして手を抜いてしまったらチョコレートはそのままを表現します。大切に一つずつ仕立てていこうと思います:余談ですが、数年前に「Chocolat」という映画がありました。私はこの映画が大好きでした。ショコラがタイトルでショコラティエールがヒロインというものですから見ていてもとても心打つものがあるのですが、私は映画の中で使われた曲、奏でるギターの音がとても好きでした

 

 Mould  
日本でお菓子の仕事をしている友達と時々話しをしますと、今日本ではアメリカの型がとても人気があるとのこと、こちらではとてもポピュラーで金額もリーズナブル。私も焼き菓子にとても便利に使っています。シンプルにアイシング・シュガーをダストするだけでとっても素敵に仕上がります。ただ・・・ちょっと大きいのが難点かしら・・・?今は下写真のようなシリコンタイプも数多く見られます。小さなタイプのものを3段にきれいに積み上げてウェディング・ケーキのように仕立てているデコレーションも時々目にします。とてもかわいくおしゃれです!

 

Mould  
Nordic、Wilton、,Williams・Sonomaとこのタイプの型を扱っているメーカーは多いようです。。お店で求めるときに「私にはちょっぴり重たいのよね」とはなしますと、「重いから火の周りが均等でいいのよ」遠見背の型に言われました。型から外したときのこのシェイプにとっても心動かされます。

 

Kouglof  
どなたもがご存じのクグロフ型です。写真の陶器製で焼きますと香りもほんのり違います。クグロフはマリー・アントワネットがこよなく愛したお菓子としても知られています。そして、ババやサバランのベースになっているとも。昔はビール酵母で仕込まれていたと言われますが現在はイーストを使用する方法が一般的です。名前、そして歴史の由来には諸説あります。クリスマスにいただくお菓子としても有名です。

 

Agneau Pascal  
フランス、アルサス地方の復活祭(Paques)に伝わる伝統的な郷土菓子「アニョー・パスカル」を作る型です。この子羊の型はユダヤ教の「過ぎ越しの祭り」に生け贄の子羊を食べていたという習慣に由来されたと言われています。復活祭には卵、ウサギを形取ったもの、鳥の巣をかたどったもの、そしてこのアニョー・パスカルなどのお菓子をいただきます。              左のものは現代のものでアルサスに出向いたときに求めました。右のものは100年以上の年月を経っているものとしてアンティークで求めました。陶製の型はアルサスの特産物です。
 
Silicone Bake Mould  
シリコンの型がとてもポピュラーになりました。カラフルな色合いと利便性の高さ。私もいくつか試しております。順応性が低いためでしょうか、まだ私には従来通りの型の方が使いやすいようです。しかしこれからの需要度はますます高くなることでしょうね